ごあいさつ

ごあいさつ

わたしたちは、
生活を支えるクリニックです

病や障害を抱えていても、誰しもに「心から望む生き方を選ぶ権利」があるはずです。
わたしたちは医療者の押しつけや思い込みではなく、人々が本当に希望している生活を実現するためのクリニックです。
在宅医療では病院と異なり、「生活の場」がメインの舞台となります。
本来の主役である患者さんの望みや意思決定が最優先されるものであり、生活の外にいる医療関係者の一存だけでその方向性が左右されるものであってはなりませんが、さまざまな困難によってご自身だけの力では希望を達成できない方も多くいらっしゃると思われます。
その困難が純粋に病状によるものなのか、あるいは全く別の問題によるものかは、解決すべき課題として本来区別する必要はありません。
もし、お一人だけの努力で満足する人生に達することができない方がいるのであれば、同胞として、地域社会全体でそれを支える必要があるのではないでしょうか。

わたしたちは在宅医療を通じ、安心して暮らせる地域社会のための活動を行います。

幸いなことに、すでに地域には人々の生活を下支えする医療・介護を中心としたたくさんの人材がいらっしゃいます。またこれからの社会には、今まで在宅医療に活かされてこなかったアイデアや能力を持った人々の力がますます必要となってくることでしょう。
わたしたちはひとつのチームとして決して医療者によるエゴに陥ることなく、これらの方々との協力のもと、より安心して暮らせる社会のため皆様のお力になりたいと考えております。

患者さんとわたしたちのクリニック、そして地域の無限の可能性を信じて。

令和3年6月
アルトクリニック　院長 大澤 慶成

アルトクリニックの"alt"は、"altruism（利他主義）" の頭文字です。"egoism（利己主義）" に陥ることなく、また過剰な自己犠牲を払わずとも「支える人・支えられる人」がともに希望を持ち、持続して共生して行ける新しい"alternative" な社会の創生を目標としています。